エミール・ガレ展エミール・ガレ展 20050801太平洋では高気圧。猛暑は続く。午後雷雨。 6日前(2005.7.26 pm11:39) ケネディ宇宙センターから打ち上げられたディスカバリー。 今日(2005.8.1)は、pm5:42分時頃から2回目の船外活動。野口聡一さん、スティーブ・ロビンソン飛行士とともに、故障した国際宇宙ステーションの姿勢制御装置の交換作業を行っています。 直径1mもあり、地上では300kgの装置の交換。重力はないものの、慣性が働き、ピタと収めるのは熟練を要す作業です。地上では通常の3倍の70回も訓練したということです。 9:00に撤去終了。ロボットアームに乗って、倉庫に戻り新しい姿勢制御装置をもって、戻ってくる予定です。明日午前0時過ぎまで6時間に及ぶ作業です。 さて、今日(2005/8/1)は、岐阜県現代陶芸美術館(多治見市のセラミックパーク内)で開催されているエミール・ガレ展を紹介します。 ランプ「フジ」 下の方からスケッチ ランプ「ヒトヨダケ」中央からスケッチ 花器「フランスの薔薇」すこし上からのスケッチ この美術展「エミール・ガレ-創造の軌跡」は、エミール・ガレ没後100年を記念して開かれています。 折りしも愛知万博が開催される中、100年前、1878,1889,1900年の3回のパリ万博に出品された作品など多数が展示されています。 231点のガラス花器や、飾り棚、皿などが展示されています。(会期:2005.6.18-8.31) 上の絵は、ランプ「フジ」の習作です。 本体は、1902-1930作。(工場で量産)(企業活動) 透明地に黄色、紫がかった青を重ねた被せガラス。エッチングで満開の藤の花を彫刻。 中の絵は、ランプ「ヒトヨダケ」の習作です。 本体は、1902作。 笠はクリーム色の不透明ガラスに透明と栗色のガラスを重ねた3層被せガラス。 ランプ全体でキノコの形状をなすようにデザイン。 下の絵は、花器「フランスの薔薇」の習作です。 本体は1901作。 アプリカシオン技法を施した花器。アルザス・ロレーヌ地方がドイツに併合された時、フランスを忘れたくあにとしてバラを溶着した。 展示会の作品は、日本の多数の美術館、個人所蔵から出品されています。 財団法人北澤美術館(長野県・諏訪北澤美術館、山梨県・清里北澤美術館)、 神奈川県・箱根町・ポーラ美術館、 島根県・松江北堀美術館、 北海道近代美術館、 今回出品がなかった美術館は下記のとおりで、 いかに多くの作品が日本の美術館に展示されているか驚きます。 群馬県・群馬ガラス工芸美術館、 栃木県・那須エミール・ガレ美術館、 岐阜県・飛騨高山美術館 静岡県・伊藤市・サンクリノ美術館。 事典: エミール・ガレ(1846-1904) 1846 父シャルル・ガレ(1818-1902)(高級ガラス製品と陶磁器の発行者兼卸業)と母ファニーの息子として、フランス・ロレーヌ地方のナンシーで生まれる。 1877 父の工場を管理。製造は製品委託の分業の方針を貫く:すなわち創作・装飾など芸術分野はガレが、生産部門をガラス製作所に委託。 1878 パリ万博に出品し、陶器とガラス器部門で銅賞を獲得。 1887 黒いガラスの可能性を追求。 1889 パリ万博・・クリスタルガラスとガラスとステンドグラス部門でグランプリ、陶器で金メダル、廉価な家具と高級家具部門で銀賞。 1898 クリスタルガラスとガラスの装飾とパティネ技法で特許取得 1900 パリ万博・・家具部門、ガラス部門 ・・グランプリ。 1904.9.23 白血病で58歳で死去。 用いられているガラス技法 アプリカシオン(熔着、アップリケ) アテルカレール(挟み込み) エッチング(酸化腐食彫り、アシッド) エナメル彩(色絵付け、エマイユ彩) エモー・ビジュ(宝石七宝) グラヴュール(削り、エングレーヴィング) カボション(宝石) 被せ(きせ)ガラス サリシュール(斑紋) パティネ(古色) ペルル・メタリック(金属箔挟み込み マルケトリー(ガラス象嵌) |